美容に良いというイメージ

少し前までは美容と言えば、コラーゲンやヒアルロン酸といった成分の名前がよく聞こえていましたが、最近はプラセンタに注目が集まっています。年齢不詳の美しい女性の多くが、コラーゲンやヒアルロン酸ではなく、あえてこの成分と決めて摂取しているといったことが、テレビやインターネットを通して広まってきたため、いったいどんなパワーを持っているのかと多くの人が気にし始めたからかもしれません。

その結果、美容によい成分であるというイメージがすっかり定着した感がありますが、実際にはもっとびっくりするような、まさに驚愕のパワーを秘めているということがわかってきます。

美容だけでなく健康にもよいとされる理由はどこにあるのか、徹底的に調べてみると、摂取することで様々な不調の改善が期待できます。美容だけじゃないそのパワーは、健康な体作りにも取り入れないともったいないほどです。

どんな働きがあるのか

どんな働きがあるのか哺乳動物の胎盤であることは、もうすっかり知られるようになりましたが、胎盤の働きというのは実に素晴らしいものです。まさに、母の体の中に小宇宙が出来上がるようなもので、この中で小さな受精卵は数多くの栄養素を取り込みながら、成長因子の働きかけにより活発に細胞分裂を行います。

成長因子は細胞を内臓という臓器に作り替えていくという、非常に複雑な働きを、わずか10か月弱という短期間でやってのけてしまいます。胎児の体は新陳代謝も活発になり、栄養を摂ったために出る排泄物はきちんと胎盤の外へと出されます。

知れば知るほど、そのメカニズムの複雑さには舌を巻いてしまいますが、人間以外の哺乳動物はそんな胎盤の力を知っていると見え、出産後の後産で排出した胎盤は食べてしまいます。血の痕跡を消し、他の動物に狙われないようにするという理由もありますが、胎盤に含まれる成長因子は細胞分裂を活発化させて胎児を大きくさせる他、成長した体に取り込まれると、細胞の修復や再生といった働きもしてくれます。つまり、出産という大きな負担のかかった体にたっぷりの栄養素を取り込むと同時に、体力の回復を早めるという目的で、摂取していると考えられています。

医療面での活用が画期的

胎盤がもつ目をみはるような効能により、今ではさまざまな商品が販売されています。サプリメントやドリンク、ゼリーなどその形状はさまざまですが、これらは馬や豚といった動物の胎盤が原材料として使われています。

人は出産したあとに胎盤を食べるという習慣はありませんが、人の胎盤もしっかりと利用されています。それが、医療機関で行われているヒト由来の胎盤から採ったエキスの注射です。

すべての医療機関で行っているというわけではなく、まだ比較的新しい治療方法ですが、肝炎の治療においては健康保険診療の対象となっているくらいですので、その臨床結果は十分に挙がっています。それというのも、胎盤の中に含まれる成長因子の中に、肝臓細胞の修復と再生を担う成分があるからです。肝炎は進行するにつれて肝硬変、さらに肝臓がんへと変化していきますので、肝炎の段階でプラセンタ注射を採り入れ、肝硬変へと進化させないことが大事です。運悪く肝硬変になっていることが分かった場合でも、注射による治療は週に1回から多くて3回の割合で行い、期間は一年としています。優れた機能を持つ胎盤ですが、その効き目は比較的ゆっくり表れるため、急いで治療を施す必要がある人には向かないという点が、唯一のデメリットと言えるでしょう。

体に優しい治療

体に優しい治療そもそも出産する女性の体の中にできた、ヒト由来の胎盤を体内に注射するため、注射による治療では副作用がほとんどないところが大きな利点です。長い時間をかけて治療ができる人なら副作用がほとんどなく、時間をかければ確実に効果が現れるとされる注射は、トライしてみる価値があります。

幸い健康保険診療の対象になっていますので、一度の注射で必要な治療費は3割負担の人で1000円前後となっており、これなら続けられるという人が多いのではないでしょうか。

気づいたら早めに始めよう

以上のように、プラセンタには美容にも健康にもいい作用がたくさん含まれています。

ただ、肝炎から肝硬変へとステージが上がってしまうと、治療は多少困難になってしまいます。肝炎だと気づくことが早ければ早いほど、プラセンタ注射による治療効果も早く出てくれます。

医療現場で確かな効果を上げるとして行われているプラセンタ注射による治療は、今後も進化していくでしょう。悩める人を救うのが、その体を作った基礎である胎盤であるというところに、何とも言えない宇宙の神秘を感じます。